血液中には、傷を治す働きを持つ「血小板」という成分があります。
この血小板には細胞の成長・修復や炎症を抑える働きをもつ様々な成長因子が含まれており、
遠心分離器にかけることでこの血小板の部分を濃縮して患部に投与することにより、
自然治癒力を促したり症状の軽減を図る治療です。
消炎鎮痛薬内服、ヒアルロン酸注射、ステロイド注射などの治療で症状の改善がない場合に用いられます。
一般的に1週間~6ヶ月で組織修復が起こり、治療後2週間~3ヶ月に効果の出現が期待されます。
股関節
・変形性股関節症
・股関節唇損傷
膝関節
・変形性膝関節症
・膝蓋腱症
足関節
・アキレス腱炎
肘・肩関節
・上腕骨外側上顆
・肩腱板損傷
・変形性肩関節症
治療は日帰りで終わります。原則として麻酔は必要ありません。
メリット | デメリット |
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自身の血液を使うためアレルギーなどの副作用がない。 | 治療効果や効果の持続時間に個人差がある。 |
外来で行い、その日に帰宅できる。 | 保険外診療なので高額。 |
年齢の上限、治療回数の上限はない。 | 一定期間運動制限が必要な場合がある。 |
注射による患部の腫れ、痛み、熱感、皮下出血が一時的に生じる場合があります。
症状が強い場合はご相談ください。
最大で60mlの血液を採取します。これは一般的な採血検査よりも多い採血量ですが、通常の献血量である
200、400mlに比べると少量となります。
しかし、患者様によっては採血に伴いふらつきや気分不良などが
ごくまれに起きる場合があります。
治療当日の激しい運動、飲酒、マッサージなど注射部位に刺激が加わることはお控えください。
また治療部位の感染を防ぐため、当日の入浴はお控えください。